このプロジェクトのスタートは、4年前の原発事故直後から福島の放射能汚染の問題に何か協力ができないかと、二本松の有機農家 大内信一さんの畑で、ひまわりの作付から取り組みました。
当初は畑のセシウムをひまわりがとりこんでくれるということで畑の汚染を低減できるのではと始めました。今では、放射性物質の植物への移行プロセスはだいぶ解明されており、有機物が多く存在する畑では植物へのセシウムの移行がおさえられることや、セシウムが移行しやすい植物やしにくい植物の種類の傾向が把握され、さらには作物ごとの細かい放射線検査を実施することで、安心安全な農産物の提供のしくみがちゃんと確立されております。
とは言っても、土地の降り積もった放射性物質はそう簡単に無くなるわけでもなく、また、事故前からみれば、落ち込んでしまった農産物の消費がもどったとは言える状況にはなっていません。
このプロジェクトを通じて、夏に力強く咲くひまわりや、春先の菜の花などは、人々を元気にし、いろいろな人をを福島にひきつけ、ともに歩む機会を作ってくれます。
そんな流れの中で、和綿も育てようと3年前から手探りで二本松有機農研(代表 大内さん)とご一緒に取り組んでいます。
この大内さんの畑での和綿も、千葉 オアシス農場で播種した和綿と同じようにおらコットン・(常総生協)さんから譲っていただいた種(大島在来種)が親種で、2年目、3年目の播種は、福島育ちの和綿です。
昨年は5月末に播種しましたが、天候の影響もあったのか、生育が遅く秋の収穫時にあまり綿(コットンボール)がはじけていない状況でした。
そんなことで、今年は少し時期を早めて播種をするのと、ハウスで育てた苗の移植による方法と、種類の作業で取り組みました。
一反(990平米)程の畑に和綿を播きます。 |
二本松は雨が長いこと降っていないので、カラカラです。水をまきながら播種します。 |
3~5粒ほどの種を50cm間隔でまきました。 水田を耕して畑にしていますので、土が大きな塊になっています。 |
ワーカーズコープのメンバーは、気仙沼からも参加です。(脱帽!) |
大内かあさんの手作り料理 これが目当てで参加するメンバーも・・。 大内さんの畑で採れた野菜や、たけのこご飯、小麦で作ったうどんが並びます。 すべてがおいしく絶品です。 |
大内さんのビニルハウスで育った和綿の苗 |
和綿の苗の移植をするワーカーズコープちば センムさん |
和綿は直根性と聞いていましたが、地上部分と根の部分こんなに差がありました。 下にずーんと伸びています。 |
とうもろこし用ペーパーポットで育った苗を2ポットづつ移植しました。 |
和綿の移植と播種が終わり、記念?撮影です。 (中央 大内信一さん、左端 大内督さんと) |
おみやげにいただいた大内さんのお野菜。 ニコニコのこの人は、農業研修生のようにすっかりなじんでいます。 |
今回のイベントなども大内さん一家におんぶにだっこでご迷惑をおかけしているのも心苦しく感じてはいますが、今後も草取りや収穫などで一緒に作業をしていきたいと思います。
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